髪を染める初めての方が覚えておくと役に立つ5つの基礎知識
こんな悩みはございませんか?
【ダメージはやっぱりするの?】
【どのくらいカラーは持続するの?】
【やりたい髪色はブリーチが必要なのか?】
【デザインカラーってなに?】
【どのような色が似合うのかわからない】
実は、人には似合う髪色は1つではなく沢山あります。また、カラーにはレベルと言って明るさを表す基準があり、レベルが上がる事に色が明るくなっていきます。
なので、しっかりとしたカウンセリングを、する事が大切になってきます。
なぜなら、自分のなりたいイメージを美容師と共有する事で、初めて納得のいく仕上がりになるからです。
ここでは、初めてのカラーを失敗しないよう、具体的な方法を大きく5つに分けてご紹介致します。
読み終えて頂ければ、
「カラーにする前に不安が無くなった。」
と思って頂けると思います。
1.ダメージはやっぱりするの??
今のところ100%ダメージをしないでカラーできる薬剤はありません。
ですが、髪への負担を軽くしてダメージを感じさせない方法はいくつかありますのでご紹介します。
【ハイトーンもしくはスーパーハイトーンにしない】
髪は明るくすればする程ダメージしてしまいます。
また、髪のキューティクルという、髪の表面にある鱗のような物がダメージで痛んでしまうので、手触りなどもギシギシに感じやすいです。明るくすると綺麗な色が入る分色落ちも早いので、カラーの頻度も上がりさらにダメージする事も考えられます。
【毎回毛先まで染めない】
同じ所を何度も染めるとその分ダメージしてしまいます。「カラーチェンジしたい。」「全体の色が気になる。」といった場合でない限り、リタッチ部分(新しく生えてきた部分)のみを染めるといいと思います。
※この方法は初めて染めた以降のダメージレスで染める方法となります。
【カラーをした際はシステムトリートメントをする】
カラーでダメージが出た分はトリートメントでカバーしてあげるといいでしょう。
カラーのダメージでは主に、手触りや乾燥が気になってくるはずです。
なので、しっかりとトリートメントで手触りを滑らかにし、保湿してあげる事がとても重要になってきます。
その他にもトリートメントには色持ちをよくする効果もあるのでオススメですよ♪
2.カラーってどのくらい持続するの??
これは、カラーの色・カラーレベル・髪質・普段使っているシャンプー剤など沢山の要因によって大きく変わってきます。
一般的には1ヶ月〜2ヶ月周期でカラーを施術する事が望ましいとされていますが、ここでいくつか例を見ていきましょう。
【カラーの色】
特徴として、日本人の髪の毛は赤・黄色の色素を多く含んでいます。ですので、暖色系(オレンジ・ブラウン)など相性がよく色持ちが比較的にいいとされています。
逆に、寒色系(アッシュ・グレー・マット)などは、色味の中でも特に色持ちが良くありません。ただ、なぜ1ヶ月〜2ヶ月でのカラー施術が望ましいかといいますと、カラーというのは同じ色を重ねれば重ねるほど鮮やかで色持ちがよく、いい色になっていくからです。なのでいい状態を長くキープするには、そのぐらいのペースでカラーをする事をおススメしています。
【カラーレベル】
カラーレベルとは数字で髪の明るさを表した物になります。そして、明るくすればするほど髪の毛はダメージをしていき、色持ちが悪くなります。
なぜかというと、髪の毛の表面にはキューティクルという鱗のような物があり、そのキューティクルを開いてカラー剤を入れたり、逆に色素を抜いたりするのですが、ダメージが大きくなるとキューティクルが開きっぱなしになってしまい、結果色持ちが悪くからです。
【髪質】
髪質が硬毛で太毛は方はもともと持っているメラニンの量が多い傾向にあります。
メラニンとは先ほどから出ている日本人が多く持っている(赤味)の事です。ですがここでお伝えしたいのはメラニンはカラーの土台にもなっていると言う事です。つまりメラニンが多い人は色が抜けにくい!と言うことになります。
例えば、鞄がありその中に荷物がパンパンに入っているとします。「その鞄の1番下に入っている筆箱を出して下さい。」と言われると大変だなと思うと思います。ですが、スカスカの鞄だとその筆箱は容易く出せると思います。つまり筆箱がカラーの色素で荷物がメラニンと言う訳です。
なので、軟毛で細毛の方はメラニンが少ない傾向にあるので、色持ちが硬毛・太毛の方よりも悪いと言う事がお分かり頂けると思います。
トリートメントをしてあげると色持ちがよくなると言う事は先述しました。元々メラニンが少ない方は、トリートメントをして栄養分を髪の毛の中に入れてあげることによって、意図的にその栄養分が擬似メラニンとなり筆箱以外の荷物の役割をしてくれると言う事です。なので、トリートメントが重要になってきます。
【普段使っているシャンプー剤】
皆様は普段どんなシャンプーを使っていますか?美容室に行くと「市販のシャンプーはあまりおススメではないですよ。」と言われる事も多いのではないでしょうか?
美容師がなぜ市販のシャンプーをおススメしないかと言うと、ダメージの修復能力はもちろんカラーの色持ちにも大きく影響してくるからです。ですがここでは、仮に市販のシャンプーを使っている場合と仮定してお話しします。
市販のシャンプーがカラーの色持ちに大きく関係してくる原因としては、その洗浄力にあります。市販のシャンプーはどんな人が洗っても綺麗に洗浄できないといけません。
その為、洗浄力がすごく強くなっています。1回のシャンプーで約3日分の皮脂油を取ってしまうシャンプーもあるようです。そのぐらい洗浄力が強いと髪の中に入っている色素も、より多く排出してしまう事になり色落ちが早くなってしまいます。
それとシリコンが多く入っている商品もあります。そのシャンプーを使うと髪表面にシリコンが沢山付着してしまい、次にカラーする際、色の色素が入る隙間を塞いでしまいます。その結果、色がはいりにくくなるというデメリットもあります。
このように市販のシャンプーと、お店でカウンセリングをして選定したシャンプーとでは、ドラッグストアのお薬と、病院で処方してもらったお薬ぐらいの違いがあると言うことです。
3.やりたい髪色はブリーチが必要なのか?
そもそも、ブリーチはなんでするのだろう??と思われている方もいらっしゃるかもしれません。ブリーチの主な効果は脱色です。つまり元々髪にある色を、抜いて次に入れる色の発色を良くする為に行います。
例えば白いパレットに1種類の絵具を出すと、その色本来の色が出るとおもいます。しかし、そのパレットが汚れていたり、すでに他の色が付いていたりすると色が混ざってしまい、その色本来の色が出ません。
絵具というのは色を混ぜれば混ぜるほど色が霞んでしまいます。カラーは絵具と同じなんです。なのでビビッドな色をいれたかったり、透明感のあるカラーをしたい場合はブリーチが必要になります。
では、ブリーチのメリットとデメリットを見ていきましょう。
【メリット】
・明るい髪色ができる。
・透明感のあるカラーができる。
・マニキュアなどでビビッドカラーができる。
・個性が出せる。
ブリーチをする事でカラーの幅は大きく広がり、色味やデザインにこだわる方はブリーチをする事をおススメします。
【デメリット】
・大きなダメージ。
・色落ちが早い。
・手触りが悪くなる。
・コストがかかる。
・時間がかかる。
美容室でも、ブリーチをダメージ無しでする事は不可能です。ですが、ケアブリーチといってダメージをかなり抑えてくれるブリーチもでてきています。なのでブリーチをする際はお金・時間もかかります。ドラッグストアでブリーチも買えますが、今述べた事から美容室でブリーチをする事をおススメします。
市販の物は薬剤も強く、美容室でブリーチするよりもかなり大きなダメージがでます。それにダメージのムラもできてしまい、次にやりたいカラーがあったとしてもムラの影響で綺麗に染まらない可能性もあるからです。
以上の事を念頭において頂き、美容師の方と相談してください。
4.デザインカラーってなに?
デザインカラーとは、複数のカラーを使い"個性"を表現したり楽しんだりするカラーです。
【イヤリングカラー】
もみ上げ付近の髪の毛だけブリーチをして、好きな色を入れる方法です。
耳にかけるなどしてカラーを楽しむ事ができ、普段は隠す事もできるのでそんなに派手なのは嫌いという方におススメです。
【インナーカラー】
髪の内側だけを、ブリーチをして好きな色を入れる方法です。
外ハネにしてチラ見せするもよし、髪を結んで大胆に出すもよし。用途が豊富なカラーです。
【バレイヤージュカラー】
毛先から上に向かって1/3もしくは1/2までの把握を、ボカしながらブリーチして好きな色を入れる方法です。
結ぶと結んだ部分だけ色が違って可愛く、コテで巻くとカラーがより引き立つトレンドカラーです。
【ハイライトカラー】
チップ(1センチ幅程度の毛束の事)を何束も取っていき、その部分をブリーチして好きな色を入れる方法です。
3Dカラーとも呼ばれ、名前の通り立体感が出るので動きが分かり易いスタイルです。
コテで巻いてあげると、より立体感が増すのでコテ巻きにチャレンジしてみても良いでしょう。派手さが欲しい方はおススメです♪
このように
・ブリーチしたいけど、ダメージが気になるとお考えの方
・全体をブリーチせずとも髪全体を明るくしたい方
・ブリーチしたいけど、規則があってできない方
・普段は髪下ろして見えなくしたい方
工夫すれば新しい事にもチャレンジできるかもしれません。
気になる方は、是非美容師に相談してみてはいかがでしょうか♪
5.どのような色が似合うのかわからない
自分に似合う"色"を知るには、まず自分の事をよく理解する必要があります。その診断方法として自分の肌の色、瞳の色などから決まるパーソナルカラー診断という物のあります。今ここで診断する事は難しいですがパーソナルカラー診断の基礎知識をご紹介します。
パーソナルカラーは大きく分けて4つに分類できます。
【Spring/春】
満開の桜を思わせる、濁りのない暖かみのある色。周りを明るく元気にさせてくれるグループ。
・イエローベース✖️ソフト
《例》明るいブラウン・ベージュ
【Summer/夏】
浜辺の涼しさを思わせる、ふんわりと柔らかい色。知的で上品なグループ。
ブルーベース✖️ソフト
《例》ラベンダー・ベビーピンク
【Autumn/秋】
山々の紅葉を思わせる、艶やかで深みがある色。落ち着いていて暖かく包み込む雰囲気のあるグループ。
イエローベース✖️ハード
《例》ブラウン・オリーブ
【Winter/冬】
降り積もる雪を思わせる、純白で透き通った色。かっこよくクールなグループ。
ブルーベース✖️ハード
《例》ブラック・ダークネイビー
今回ご紹介したのはパーソナルカラー診断のごく一部の基礎知識です。まだまだ奥が深く、髪色だけでなくファッションにも活かせるので、気になる方はパーソナルカラー診断を受けてみると良いでしょう。
当店でも、パーソナルカラー診断を行なっておりますので是非ご利用下さい。
パーソナルカラーについてより詳しく知りたい方はこちらも合わせてご覧ください。
【パーソナルカラーを知れば似合う髪色が必ず見つかる】
似合う色とは別に、職場での髪色規制・学校での規則などあると思います。1度職場の先輩や学校の先生に相談して、自分のライフスタイルに添いながら自分に合ったカラーを見つけてください。
まとめ
初めて髪を染める事を考えていらっしゃる方、いかがだったでしょうか?
1番大事な事は難しく考えることよりも、ありのままを美容師に伝える事だとおもいます。その為にも今日の知識を少しでも役に立てて頂けると嬉しく思います。
最後におさらいをします。
1.100%ダメージをしないカラーはないが、ダメージを軽減したり、感じにくくする事はできます。特にシステムトリートメントをする事をおススメします。
2.カラーの持ちは人によっても違うし、環境によっても異なってきます。長く持たせたい場合、なるべくダメージを抑えてしっかりとケアしてあげる事が重要です。つまり、日々の積み重ねが大切になります。
3.ブリーチは必ず必要という事はありません。ヘアカラーを楽しんでいるうちに、もしかしたらブリーチが必要になってくる時があるかもしれません。その時に美容師の方に相談してみるのが1番いいでしょう。
4.世の中には沢山のデザインが溢れています。ご紹介した4つのデザインは自分を表現するのに役立てて下さい。
5.人それぞれに似合う色味があり、それを探せるパーソナルカラー診断があると言う事。そして、それは髪色だけでなくファッションやこの先の人生にも活かしていけます。
新しいチャレンジを応援しております♪
最後までご覧頂きありがとうございました。