日焼け止めの選び方にはもう迷わない!プロおすすめのタイプ別アドバイス
日焼け止めを使う季節になりましたね!
売り場に行くとたくさんの種類が並んでいるので、とても迷ってしまいますよね。
そんな時、こう思う方は多いのではないでしょうか?
「日焼け止めの選び方がわからない。」
「自分には何の日焼け止めが合っているのだろうか。」
「日焼け止めに書いてある、SPFやPAって何?」
ここでは、「日焼け止めの選び方」はもちろん「日焼けの知識・日焼け止めの知識」や「日焼け止めを使う際のNGポイント」をご紹介いたします。
最後まで読んでいただけると、自分にぴったりの日焼け止めの選び方が分かると思いますので是非お読みください!
目次
日焼けとは
日焼けとは、紫外線を浴びることで生じる皮膚反応で軽い火傷の一種です。
肌が赤く変化したり、黒みを帯びたりします。
実は、肌老化の80%は紫外線を主とする太陽光線による【光老化】が原因です。
日焼け対策を、するか・しないかで、5年後、10年後の見た目年齢は大きく変わります。
紫外線とは
紫外線とは、地球に到達する太陽光線のうち、波長が短くエネルギーの高い光の事です。
紫外線の英語表記はultraviolet ですので、UVと省略されます。
紫外線は【UVーA波】【UVーB波】【UVーC波】の3種類に分けられます。
UVーCは、オゾン層に吸収されるため地表には届きません。
肌に悪影響をもたらすのは、UVーAとUVーBの2つです。
UVーA
地表に降り注ぐ紫外線の約9割を占めます。
波長が長く、雲や家の中・車の窓ガラスも透過して肌にも到達するため「生活紫外線」とも呼ばれます。
《特徴》
・コラーゲンやエラスチンを破壊、光老化(しみやしわ)などを招く
・繰り返し日焼けをする事で長い時間をかけて、ゆっくりと黒くなる
UVーB
屋外での日焼けの主な原因となるため「レジャー紫外線」とも呼ばれます。
UVーAに比べ、波長が短いのが特徴です。
《特徴》
・皮膚に対して直接的な作用が強いため、長時間にわたって浴び、日焼けすると肌が赤く炎症を起こす
・メラニンを生成し、色素沈着やしみ、そばかす、しわの原因になる
1年中降り注ぐ紫外線の皮膚への影響
紫外線は夏だけではなく、春夏秋冬1年中降り注いでいます。
UVーAは、1年間安定して降り注いでおり、UVーBは少ない時期と多い時期があります。
UVーBが最も多くなるのは4月〜8月で、時間帯は10時から14時の間です。
ただし、それ以外の月もピーク時の1/2以上の量があるため1年中油断できません。
長期にわたり紫外線を浴びる事で、しみ・しわ・いぼ・たるみ、皮膚がん等を引き起こす可能性が高くなります。
なので、正しい日焼け止めの選び方を覚え、1年を通して適切な日焼け止めを使い紫外線対策をしていく事がとても大切です。
ここでは、紫外線が皮膚へもたらす影響をご紹介します。
活性酸素の発生
紫外線により生じる活性酸素は、身体の様々な成分と反応し細胞の破壊や変性を引き起こします。
繊維変性
しわや、たるみを作ります。
細胞傷害
DNAに損傷を与え、皮膚癌を発生させる恐れがあります。
メラノサイト活性化
紫外線から身体を守るためにメラノサイトにおいてメラニンが作られますが、繰り返し紫外線を浴びることによりメラニンが過剰に生成され色素沈着を起こします。
日焼け止めの選び方
日焼け止めのパッケージで、「SPF」と「PA」という表記を見かけますよね。
これはUVーA、UVーBからどのくらい守ってくれるのか、数値で表したものです。
「SPFもPAも数値が大きい物を選んでおけば安心でしょ?」との声が多くありますが、その選び方は安易すぎます。
日焼け止めの選び方で大切なのは、
「どのくらいの時間紫外線を浴びるか」「どのくらい紫外線を防ぎたいか」「TPOを考える事」です。
とりあえず高い数値のもの・・・というのは肌トラブルの原因となる為、あまりオススメしません。
ここでは、日焼け止めの選び方、選ぶ際に考慮するべき3項目を紹介していきます。
日焼け止めの選び方1.SPF値を見る
SPFは、UVーBをカットする力を示しています。
SPF10〜50+までの日焼け止めがあります。
この数字は持続時間ではなく、焼け始めるまでに延長できる時間を表しています。
SPF1=紫外線を浴びてから素肌で日焼けが始まる時間(日本人平均約20分)です。
SPF30で計算をすると、
20分×SPF30=600分(10時間)
個人差はありますが、おおよそ10時間後から日焼けが始まるように延長できるという事です。
選び方は、どのくらいの時間焼け始めるのを延長したいかを考えると良いでしょう。
日焼け止めの選び方2.PA値を見る
PAは、UVーAをカットする力を示しています。
PA+ 〜 PA++++ で表示されています。
「+」の数が増えるにつれ、UVAに対する効果が高いことを表しています。
PA+ UVーA防止効果がある
PA++ UVーA防止効果がかなりある
PA+++ UVーA防止効果が非常にある
PA++++ UVーA防止効果が極めて高い
選び方は、どのくらい紫外線を防ぎたいかを考えると良いでしょう。
《選び方の目安》
散歩やちょっとした買い物や日常生活 SPF10〜20、PA++
屋外での軽いスポーツやレジャー 〜SPF30、PA+++
炎天下でのお出かけ、マリンスポーツ 〜SPF50、PA++++
日焼け止めの選び方3.成分を見る
日焼け止めに配合されている紫外線を防ぐ成分は、主に「紫外線散乱剤」と「紫外線吸収剤」の2種類です。
どちらか一方が使われている日焼け止めと、両方が使われている日焼け止めがあります。
自分の肌にあった日焼け止めの選び方をするのが最適です。
メリット、デメリットを紹介しますのでSPF・PAと合わせて、選んでください。
○紫外線散乱剤(ノンケミカル)
受けた紫外線を散乱・反射させる事で紫外線による肌へのダメージを防ぎます。
主な成分は酸化チタン、酸化亜鉛です。
《メリット》
肌への負担が少なく、敏感肌の方でもOK
《デメリット》
白浮きする場合がある
伸びが悪い場合がある
○紫外線吸収剤(ケミカル)
紫外線を吸収し、熱エネルギーに変換。肌への侵入を防ぎます。
《メリット》
紫外線をかなり防げる
透明で伸びが良いため扱いやすい
製品や包装材料が紫外線によって劣化したり変色・退色したりするのを防ぐ
《デメリット》
肌への負担が大きい
目に染みる場合がある
アレルギーが起こる場合がある
※SPF50や50+などの高い数値の日焼け止めは、2つを組み合わせた日焼け止めがほとんどです。
タイプ別の選び方
日焼け止めは、使用する際に様々な状況に対応できるようタイプがいくつもあります。
選び方は、自分の目的によって使い分けられるように選ぶのがベストです。
ここでは、タイプ別選び方のポイントと特徴を紹介します。
ウォータープルーフタイプ
《選び方ポイント》夏の汗をかく時期、海などのレジャー等には最適です。
・汗や水に強い
・しっかりクレンジングをする必要があり、肌に残るとダメージの原因になる為注意が必要
スプレータイプ
《選び方ポイント》夏のレジャーや日焼け止めの塗り直しの際に最適です。
・扱いが簡単
・すっきりとした使用感が多い
・ムラになりやすい
ジェルタイプ
《選び方ポイント》さらっとしたテクスチャーが好きな方には最適です。
・伸びが良くさらっとしていて、ベタつきが無いタイプ
・透明タイプにする為に紫外線吸収剤が使われている場合がある為、敏感肌の方は注意が必要
ローションタイプ
《選び方ポイント》日常使いに最適です。
・化粧水のように液状のものが多く、肌に塗布しやすい
・男性やお子様でも気軽に使える
・SPF・PA値が低いものが多い
・他のタイプと比べ落ちやすく、屋外での長時間のレジャー等には向いていない
ミルクタイプ
《選び方ポイント》敏感肌の方には最適です。
・肌馴染みが良く、比較的簡単に落とす事が出来る
・メイク前の化粧下地として使える商品がある
クリームタイプ
《選び方ポイント》保湿力が高く、しっとりしたタイプなのでそのテクスチャーが好みの方に最適です。
・化粧下地として使える商品も多くある
・耐水性(ウォータープルーフ)の物もあり、汗などによってムラになりにくく高い紫外線カットを維持できる
・他のタイプと比べると少し落ちにくいので、肌に残らないようにクレンジングを使いしっかり落とす必要がある
パウダータイプ
《選び方ポイント》塗り直し、化粧直しに最適です。
・化粧後に載せる粉のタイプ
・落ちやすい為こまめに塗り直しをする必要がある
スティックタイプ
《選び方ポイント》塗り直しに最適です。
・鼻、目、唇、耳の周り等を、より丁寧にケアしたい場合に便利
体と顔は分ける
顔と体は皮膚が違うので、日焼け止めを使い分けたい所です。
顔の皮膚は体に比べるとデリケートで、敏感でトラブルが起きやすい箇所です。
一方体は顔に比べ、皮膚も厚く面積も広いです。
選び方は、
《顔用》保湿効果、ケア効果が高いもの。
《体用》伸びが良くつけ心地がさっぱりしたもの。紫外線防止効果が高いもの。
を選ぶのがオススメです。
ただ、最近では兼用の物もありますので、面倒という方はそちらを選んでみてください。
敏感肌の方の選び方
敏感肌の方は肌のバリア機能が低下している為、角質中の水分が少なくなりやすい状態です。
紫外線による肌ダメージを起こしやすく、少しの刺激にも過剰に反応しやすくなっています。
なので、なるべく肌への刺激となる添加物が配合されていないものや、少ないものが良いでしょう。
具体的な日焼け止めの選び方は、紫外線散乱剤タイプのものを選んでください。
《無香料》《無着色》《低刺激》とはっきり表記されているものが良いです。
肌への影響は肌質や体質によって違うので、パッチテストをしてから使用した方が安全です。
選び方+パッチテストを考慮してみてください。
《パッチテストの仕方》
①背中や二の腕などの健康な肌に日焼け止めを塗布し、48時間放置後にアレルギー反応や刺激反応がないかを判断します。この際塗布した所には、水が触れないようにしてください。
②簡単に行うのであれば、日焼け止め塗布後24時間後に、アレルギー反応や刺激反応がないかを判断してください。
敏感肌の方で心配な場合、時間はかかりますが1つ目のパッチテストの仕方をした方が安全です。
日焼け止め使用時のNGポイント
1年を通して使用する日焼け止めには、NGポイントがあります。
ここでは、そのNGポイントと、改善策をご紹介します。
去年の日焼け止めは使わない
日焼け止めは、高温多湿の環境に置かれる事が多く、直接肌に容器の口を付けて使用をするので雑菌が繁殖しやすい状態です。
開封していない日焼け止めは製造日から3年を目安に使えますが、開封済みの場合は、シーズンで使い切るのが理想です。
家から出る直前に日焼け止めは塗らない!!
日焼け止めが効果を発揮するまでに、約15分〜30分と言われています。
外出前ギリギリで塗ってしまうと、日焼け止めが浸透するまでの間に日焼けしてしまう可能性があるので気をつけてください。
少ない量で薄付き&ムラ塗りは絶対ダメ
日焼け止めが充分な効果を発揮する為には、選び方に加えて製品に記載されている使用方法を参考に適切な量を使用する事と、ムラなく塗るという事がとても大事です。
ムラなく塗るためには、1度に広範囲に塗ろうとせず、少ない量を何回も出して小さい範囲に分けて塗る事がポイントです。
肌へのダメージが起きてしまう為、塗る際は《強くすりこまない》という事も意識してみてください。
《顔の塗り方》
・適量を顔の5カ所(両ほお、額、鼻、あご)に置く
・クリームタイプなら「パール粒1個分」、ローションタイプなら「100円硬貨大」が目安
・指全体を使って、面積の広い頬から馴染ませる
・中心から外側に向かって馴染ませる
・この工程を同量でもう1度繰り返す
塗り忘れポイント⇨耳、肩、首のうしろ、あご、肩
《体の塗り方》
・容器から直接肌へ線状にたっぷり出す
・手の平全体を肌にフィットさせて大きく円を描くように優しく広げる
塗り忘れポイント⇨肩、ひじ、手の甲、ひざ、ふくらはぎ、足の甲衣類との境目
肌が乾燥した状態で使用しない
肌が潤っている人と乾燥している人では、同じ紫外線を浴びてもダメージの受け方が全然違います。
乾燥していると、バリア機能も低下するので紫外線ダメージを受けやすくなってしまうのです。
また日焼け止めの成分が、肌をやや乾燥させてしまう傾向にあります。
乾燥予防と、バリアの意味も兼ねてしっかり保湿してから日焼け止めを使用しましょう。
1度塗りだけではNG。塗り直しを忘れずに!!
汗や衣類の摩擦により日焼け止めが落ちてしまい、紫外線防止効果がなくなります。
2〜3時間おきに、こまめに塗り直す事で効果が持続されるので塗り直しをしましょう。
お化粧をしている場合は、肌表面の余分な脂を取り除いてからスプレータイプやパウダータイプで塗り直しがオススメです。
日焼け止めはしっかり落とさないと肌のダメージに!!
日焼け止めを肌に残したままにしていると、毛穴詰まりや黒ずみ、ニキビ、湿疹などを引き起こす可能性があります。帰宅後すぐに日焼け止めを落とすようにしましょう。
ゴシゴシ擦りすぎず、しっかり落としてください。
日焼け止めを落とす方法は主に4つです。
製品パッケージに記載している場合もあります。チェックしてみてください。
・お湯で落ちる物
・洗顔料やボディソープで落ちる物
・クレンジングが必要な物
・専用のクレンジング剤が必要な物
焼けてしまった場合はしっかりケアを
日焼けをしてダメージを負った肌は、刺激に弱い肌になっていきます。
赤くなっているのはやけどの一種の為、放置しておくのはNGです。
・焼けたら冷ます!!!
冷たいパック・濡らしたタオル等でOKです。
・落ち着いたら、たっぷり保湿を!!!
脱水状態になっている肌を、刺激の少ない保湿剤でしっかりケアをしてあげてください。
スキンケアにご興味のある方はこちらもお読みください。
【炭酸泡洗顔を使ったスキンケアのメリット&デメリットをプロが解説】
SOYーKUFU オススメ日焼け止め【AXI ホワイトUVヴェールTC 日焼け止め乳液 SPF30・PA+++】
《特徴》
・ノンケミカル&ウォータープルーフ処方
・素肌にスーッとなじむなめらかなテクスチャー
・外的ストレスからお肌を守る
この日焼け止めは、美白&保湿成分配合の為、つけている時もスキンケア効果があります!
ノンケミカル処方ですが、扱いやすく、白浮きしづらいです。
配合されている成分のお陰で、日焼けをしても肌が赤くなりづらかったらり、乾燥しづらいメリットがあります。
近年注目されている、《近紫外線》《ブルーライト》、もちろん紫外線のお肌へのダメージから守ってくれる効果も抜群です。
汗や水にも強い為、どんな場面でも使いやすい万能なタイプです。
選び方に迷いましたら、当店でも販売しておりますので是非ご利用ください。
まとめ
本日は「日焼け止めの選び方」をご紹介しましたが、いかがでしたか?
ここに書いてある日焼けの知識と選び方を、箇条書きにしてまとめます。
・日焼けの原因は、1年通して降り注いでいる紫外線「UVーA」「UVーB」です。
・紫外線を浴びると、しみ・しわ・たるみ・色素沈着・皮膚がんの原因になります。その為、1年を通しての紫外線対策が必要です。
・SPF値はUVーBを防ぐ数値です。選び方は、どのくらいの時間焼け始めるのを延長したいかを考えると良いでしょう。
・PA値はUVーAを防ぐ数値です。選び方は、どのくらい紫外線を防ぎたいかを考えると良いでしょう。
・紫外線防御成分は、主に「紫外線散乱剤」と「紫外線吸収剤」です。
・散乱剤のメリットは肌に優しい事、デメリットは白浮きする場合がある事です。
・吸収剤のメリットは塗りやすい、防御効果が高い事、デメリットは肌へのダメージがある場合がある事です。
・選び方は、SPF・PA・成分を組み合わせて選び、場面によって日焼け止めのタイプを分けると良いでしょう!
・敏感肌の方の選び方は、紫外線散乱剤タイプの物・無香料・無着色・低刺激とはっきり表記されているものを選ぶのをオススメします。
・日常使いの選び方の目安は、SPF10〜30、PA+++
炎天下でのお出かけ、マリンスポーツの選び方の目安は、 〜SPF50、PA++++ です!
・日焼け止めを使った後はしっかり落として、保湿も忘れずにお願いします!!
1年を通して紫外線対策を行う事によって、5年後、10年後の肌が健やかに保たれていると思いますので、日焼け止めの選び方や日焼けの知識、ケア方法を是非参考にしていただけたら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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