「縮毛矯正とカラーを同日にしても大丈夫?」その疑問に美容師が解答!
縮毛矯正をされる方からよく質問されることがあります。
それは
「縮毛矯正とカラーは一緒にしてもいいの?」
「別日にするときは、どれぐらい期間を空けてカラーをすればいいの?」
などです。
縮毛矯正とカラーに関する疑問はたくさんあると思います。
そこで今回は、縮毛矯正とカラーに対する疑問や知識などにお答えしたいと思います。
最後まで読んで頂ければ、縮毛矯正とカラーに対する疑問が明確になること間違いなしです。
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それは
「縮毛矯正とカラーは一緒にしてもいいの?」
「別日にするときは、どれぐらい期間を空けてカラーをすればいいの?」
などです。
縮毛矯正とカラーに関する疑問はたくさんあると思います。
そこで今回は、縮毛矯正とカラーに対する疑問や知識などにお答えしたいと思います。
最後まで読んで頂ければ、縮毛矯正とカラーに対する疑問が明確になること間違いなしです。
目次
- 縮毛矯正をしているとヘアカラーがきれいに染まらない
- 縮毛矯正とカラーはどちらを先にやったらいいの?
- 縮毛矯正とカラーは同時にできないの?
- 縮毛矯正後のカラーで髪色は明るくできる?
- 縮毛矯正とカラーの頻度はどれぐらい?
- 縮毛矯正・カラーは退色しやすい?
- 縮毛矯正後にカラーが色ムラになってしまうのはなぜ?
- 縮毛矯正とカラーを違う別の美容室でできる?
- まとめ
縮毛矯正をしているとヘアカラーがきれいに染まらない
たくさんの方が縮毛矯正やカラーをしている中で、ムラ染まりになっている方や、毛先が暗い状態になってしまっている方をよく見かけます。
一体なぜこのようになってしまうのでしょうか。
縮毛矯正をすると髪にカラー剤が浸透しにくくなる
髪の毛は80%以上がタンパク質からできています。
そのため、縮毛矯正や日々のヘアアイロンの熱によって髪に変化が起こるのです。
タンパク質と熱の関係は、卵をイメージして頂くとわかりやすいです。
卵に対して熱を加えることで、卵がどんどん固まり目玉焼きやゆで卵ができます。
それがタンパク質の熱変性という現象です。
このタンパク質の熱変性が起こることで、カラー剤の浸透に影響が出てしまうのです。
目玉焼きの表面に醤油をかけることはできても、内側に染み込ませることはなかなか難しいですよね。
縮毛矯正をすると、髪内部のタンパク質が熱により少しずつ固まってしまい、カラー剤の浸透が悪くなります。
そして、髪の変性が起こっている度合いによって、カラーの浸透しやすさも変わります。
以上が、縮毛矯正した髪にカラーをするとムラになりやすい原因です。
縮毛矯正とカラーはどちらを先にやったらいいの?
根元のクセも気になるけど、黒く伸びてきた部分や白髪部分もカラーしたい…。
という方もいらっしゃいます。
しかし、どっちを優先したらいいのかわからない方も多いかと思います。
一体、どちらを先にやるのが正しいのでしょうか。
縮毛矯正を先にするのがオススメ
結論から言うと、縮毛矯正を先にするのが良いです。
髪のダメージのことを考るのであれば、2回に分けて美容室へ行き、その間も1週間以上あけて行くことが望ましいでしょう。
カラーやパーマ、縮毛矯正直後の髪の毛はかなりデリケートな状態です。
そんな状態の髪の毛にまた薬剤をつけるとなると、どうしてもダメージは避けられません。
最低でも1週間ほどあけられれば、その間に髪の毛は安定し、ダメージも最小限に抑えることができます。
縮毛矯正を先にした方がいい理由
縮毛矯正をすると、髪色が明るくなったり、ムラになったりすることがあります。
これには2つの理由があります。
理由1.縮毛矯正剤がヘアカラーの色素を分解してしまう
一般的なヘアカラーは酸化染毛剤といって、色の元になる成分を酸化させることで発色させています。
縮毛矯正剤はその酸化発色した色素から酸素を奪い取ってしまうのです。
そのため、縮毛矯正の1剤と呼ばれる薬剤を塗ると、そこだけが明るく色が抜けたように見えるというわけです。
分解された色素は毛髪外に流れ出てしまいやすいため、色落ちを早める原因になってしまいます。
理由2.縮毛矯正剤のアルカリによる褪色
アルカリ性の縮毛矯正剤によってキューティクルが開き、そこから色素が流れ出てしまい、明るくなってしまうという例です。
髪はアルカリ性に傾くと表面のキューティクルが開いてしまい、毛髪内の成分が流出しやすくなってしまいます。
弱酸性の縮毛矯正剤もありますが、強いクセを伸ばすためには、アルカリ性の縮毛矯正剤を使うことが多いでしょう。
毛先までカラーをした後に毛先まで縮毛矯正をしてしまうと、ほとんどカラーした意味がなくなるくらいに色落ちしてしまうこともあります。
こういった理由から、希望のカラーで染めるためには縮毛矯正を先にやるのがオススメです。
縮毛矯正とカラーは同時にできないの?
ただでさえ時間が3時間前後もかかる縮毛矯正。
時間もかかり、カラーもするとしたら2回も美容室に行かなければいけない。
忙しく、なかなか美容室へ頻繁に行けないという方も多いと思います。
そのため、「縮毛矯正とカラー、同時にできないの?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃいます。
縮毛矯正とカラーは同時にできる
使っている薬剤、施術者の技術にもよりますが、縮毛矯正とカラーは同時にできます。
ですが、通常の縮毛矯正をした直後にカラーを行うということは、単純に一日に2度も髪の毛が強い薬剤にさらされるということであり、かなりの髪のダメージを覚悟しなければなりません。
髪のことを考えるなら、カラーは全体ではなく、
根元だけの施術にとどめておいた方が良いです。
ただし、施術前の髪の明るさや傷み具合、狙っていくカラーのトーン(明るさ)によっては、縮毛矯正とカラーを同時にできない場合もあるため、注意が必要です。
同時に縮毛矯正とカラー行う時は、ダメージや傷みへの耐性が必要
縮毛矯正とカラーを同時に行うことは可能ですが、髪が両方のダメージに耐えられない場合、同時に施術はできません。
施術日を分ける、あるいはどちらか一方を諦める必要があります。
というのも、縮毛矯正は美容室で行うヘアメニューの中で、髪への負担やダメージが最も大きく、リスクも高い施術です。
また、カラーもおしゃれ染めでも白髪染めでも、確実にダメージが発生する施術です。
【髪を明るくする】=【髪内部のタンパク質やメラニン色素を破壊しながら明るくしていく】なので、カラーのトーンを明るくするほど、比例して髪への負担やダメージも大きくなるヘアメニューです。
当然、この2つの施術ダメージに髪が耐えられない場合は、縮毛矯正とカラーの施術日を分ける、あるいはどちらか一方を諦める必要があるというわけです。
縮毛矯正後のカラーで髪色は明るくできる?
髪への負担やダメージを考慮すると、極端なトーンアップは難しくなります。
また、髪質的に明るくなりづらいケースもあるため注意が必要です。
髪への負担を考えるとハイトーンカラーは難しい
もともとの髪質が良く、ハリがあり、キューティクル層の重なりもいい人など、縮毛矯正やハイトーンカラーへの耐性がある場合を除き、基本的には縮毛矯正後のカラーで明るめの色を入れたり、極端なトーンアップを狙っていくことは難しくなります。
縮毛矯正単体でも美容室で行うヘアメニューの中で、髪への負担やダメージが最も大きく、リスクも高い施術です。
加えて、カラーは髪を明るくすればするほど(カラーのトーンを上げるほど)比例して髪への負担やダメージも大きくなります。
そのため、髪が両方の施術ダメージに耐えることができずに、切れ毛やビビり毛になってしまうリスクが高くなるので、基本的には縮毛矯正後のカラーで明るめの色を入れたり、極端なトーンアップを狙っていくことは難しいです。
縮毛矯正後のカラーで色が入らない、染まりづらい
そもそも染まりにくい髪質であることや、コーティングが強すぎる薬剤を使用していることが原因として考えられます。
髪質的にカラーが入りにくい、染まりにくい人がいる
捻転毛と呼ばれるような、1本1本の髪が太く、キューティクル層の重なりもしっかりしていて、地毛のクセが強い黒髪の場合、髪がカラー剤への耐性があることで、その髪質的にカラーが入りにくい、染まりにくい場合があります。
縮毛矯正剤のコーティング力で染まりにくいことがある
髪質的な問題以外にも、縮毛矯正に用いる薬剤のコーティング力が強すぎるせいで、カラーが入りにくく、染まりにくい状況になってしまう場合もあります。
実際、様々なメーカーが出している縮毛矯正剤の中には、アイロンによる熱処理後、髪をもとのハリのある状態に戻す薬(2剤)にかなり強いコーティング力が備わっているものもあります。
この薬剤は、アイロンでストレートにした部分を固定し、縮毛矯正後の手触りの良さや、サラツヤな質感にするためのものですが、そのコーティング力の強さか裏目に出て、縮毛矯正後にカラーを入れる際、薬剤を弾いてしまい、カラーが入りにくく、染まりづらい状態を招いてしまうことがあります。
そのため、縮毛矯正とカラーは同じ美容室で行い、縮毛矯正後にカラーを考えているということを担当美容師にしっかりと伝え、コーティング力の強すぎる薬剤は避けてもらうことが重要です。
縮毛矯正とカラーの頻度はどれぐらい?
縮毛矯正とカラーの持続期間は、クセの強さや髪の長さによって多少前後しますが、縮毛矯正のみを考慮した場合で説明します。
ショート~ミディアムヘア
髪の毛は1ヶ月で約1センチ程度伸びるため、ショート~ミディアムヘアなど髪が短いの場合は、根元部分が3~4センチ程度伸びてくると、全体的なクセやうねりが目立つようになります。
そのため、クセの強さにもよりますが3~4ヶ月に1回程度、定期的に縮毛矯正をかけて頂くと、髪を真っ直ぐな状態を保つことができます。
ミディアム以上のロングヘア
ミディアム以上のロングヘアの場合、髪の重みで多少落ち着くため、髪が短い方よりも周期は長くなります。
それでも、根元部分が6センチ程度伸びてくると、全体的なクセやうねりが目立つようになるため、クセの強さにもよりますが、半年に1回程度、定期的に施術をして頂くと綺麗な状態を保てます。
なお、1度縮毛矯正をかけた後は、伸びた根元部分にだけリタッチという形で定期的に縮毛矯正をかけることで、髪を真っ直ぐな状態に保つことができます。
縮毛矯正・カラーは退色しやすい?
狙っていく色味やトーンにもよりますが、縮毛矯正とカラーの場合、通常のカラーだけの場合と比較すると、色落ちのスピードは約1.3倍ほど早くなります。
例えば、通常のカラーで1ヶ月程度もつ色味の場合でも、縮毛矯正とカラーの場合は3週間ほどになります。
通常のカラーで2ヶ月程度もつ色味の場合であれば、縮毛矯正とカラーの場合、6週間ほどで色落ちしてしまう計算になります。
縮毛矯正をかけることで髪内部に結びつくタンパク質が少なくなっていたり、縮毛矯正時のアイロン熱処理によってキューティクルが剥がれてしまうことで、カラーが退色しやすくなってしまいます。
縮毛矯正後にカラーが色ムラになってしまうのはなぜ?
部分ごとにダメージレベルやコンディションの異なる髪に対して、塗り分けをせずに均一にカラーを入れてしまうことで、色が入りすぎる箇所・入らない箇所の差がうまれ、色ムラの原因になってしまいます。
縮毛矯正やカラーを定期的にかけ続けている髪は、同じ1本の髪の毛の中に、過去の施術履歴ごとの髪質やダメージレベルなど異なる状況がうまれやすくなります。
例えば、40~50センチほどのロングヘアで、半年に1回程度のペースで縮毛矯正やカラーをリタッチでかけ続けている髪であれば、極端な話1本の髪の中に6センチごと×8種類の異なるダメージレベル・コンディションの髪が混在していることになります。
また、40〜50センチが伸びる4年ほどの歳月の中で美容室を変更している場合は、縮毛矯正やカラーの薬剤・反応のさせ方も変わるため、同じ1本の髪の中で全く異なる状況がうまれているケースも多々あります。
当然、過去の施術履歴ごとに異なる髪質に対して、均一にカラーを入れてしまえば、色ムラの原因になってしまうため、美容師はそれぞれの部位ごとに薬剤を塗り分けたり、放置時間を最適化していく必要があります。
色ムラを防ぐためにも、カウンセリング時に担当美容師に過去数年分の履歴を伝えましょう。
縮毛矯正とカラーを違う別の美容室でできる?
カラーが色ムラになってしまったり、狙った色味を出せずに失敗するリスクが高くなるため、基本的には同じ美容室で同じ担当の美容師にお願いすることをオススメします。
何故かと言うと、担当の美容師に過去のカルテ・施術履歴を漏れなく把握してもらうことが、色ムラを防ぎ、狙った色味を出していく重要なポイントになるからです。
一方で、縮毛矯正とカラーを違う美容室・違う美容師にお願いしてしまえば、過去のカルテ・施術履歴を正確に共有できないため、カラーの塗り分けも難しくなり、失敗するリスクも高くなってしまいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
縮毛矯正をかけられ、カラーも一緒にされたいという方が普段疑問に思っていることにお答えしてきました。
縮毛矯正は髪の毛に対して、非常に難しい施術です。
今の髪の状態を踏まえたうえで、担当美容師とよく相談し、縮毛矯正やカラーを行いましょう。
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