あなたに合ったヘアアイロンの選び方を美容師が徹底解説
「どれを買えばいいのかな?」「自分には何が合っているのかな?」
そんなお悩みを抱える方は、意外と多いのではないでしょうか?
たくさん種類がある中で、たった1つのヘアアイロンを選ぶのは、迷ってしまいますよね。
ここでは「ヘアアイロンの選び方」はもちろん「使用する時の注意点」などご紹介いたします。
最後まで読んでいただけると、上質なヘアアイロンを迷わず選べること、間違いなしです。
是非、御一読お願い致します。
目次
ヘアアイロンの種類には、
ストレートアイロンとカールアイロンがあります。
用途が違いますので、ストレートアイロンから先に、詳しくご紹介します。
ストレートアイロンとは
ストレートアイロンはプレートで髪の毛をはさみ伸ばすことにより、真っ直ぐな髪の毛に仕上げることが、できるヘアアイロンです。
クセ毛によるうねりをとり、ナチュラルで綺麗なストレートにすることができます。
また、広がる髪のボリュームを抑えることもできます。
ヘアアイロンの使い方によってはカールなど、動きのあるスタイルにすることもでき、様々なスタイルがつくれます。
選び方のポイントはプレートの幅
ヘアアイロンを選ぶ時に、おえておきたいポイントはプレートの幅です。
プレートの幅とは
プレートとは上記で述べたように髪の毛を挟む板のことです。
そのプレートの幅には、狭いものと広いものがあります。2つの特徴をご紹介します。
狭いの幅のストレートアイロンのメリット
・細かな部分を調節することができる
小回りがきくので、気になる細かい箇所も調節できます。
・顔まわりのアレンジに使いたい
前髪など、短い髪が巻きやすいです。
ショートヘアやミディアムヘアの方はとても使いやすいでしょう。
初めて買うので使いやすいものを選びたい、という初心者の方は狭い幅のストレートアイロンがオススメです。
広い幅のストレートアイロンのメリット
・一度にたくさんの髪をアイロンできるので、短時間でスタイリングができる
髪が長い方は、いっきに髪を伸ばすことが出来るので、スタイリング時間が短くなります。
・髪の量が多い方でも、しっかりアイロンができる
髪の量が多く、分けてアイロンを通さないといけなかったものが、しっかりプレスできるので、手間がはぶけます。
選ぶ時に気を付けるポイント
ストレートアイロンを選ぶ時に、気を付けるポイントをまとめましたので、ご覧下さい。
プレートの質が悪いものは避けましょう
先程もお話しましたが、プレートとは髪をプレスする金属の板の事です。
プレートには、様々な材質があります。
材質により、髪がダメージしてしまうこともあるので、材質選びはとても重要なポイントです。
プレートの材質が良いと髪がなめらかに滑り、しっかりと髪が伸びます。
しかし、プレートの質が悪いと髪の滑りが悪く、表面の仕上がりもパサパサになってしまいます。
ダメージしてしまうので、気を付けましょう。
プレートの詳しい詳細はこうじつしてますねでにまとめてあるので、ご覧下さい。
何度もスルーしないと髪が伸びない
安価なヘアアイロンだと、なかなか髪が伸びない場合があります。
伸びないと、何度も髪をスルーしてしまい、ダメージしてしまいます。
髪やダメージの為にも、ヘアアイロンは10000円以上のものを選びましょう。
10000円以上のヘアアイロンは髪の事を考えて作られた、高品質な物が多いです。
また、ストレートパーマや縮毛矯正をお考えの方は、こちらのブログをご覧下さい。
【ストレートパーマと縮毛矯正の違いを徹底解説】
カールアイロン
カールヘアアイロンは、巻き髪のスタイリングができるヘアアイロンです。
丸みを帯びたプレートに髪を巻きつけることによって、髪にカールがつきます。
クルクルな巻き髪だけではなく、毛先を内巻きにしたり外巻きにしたり、ゆるいウェーブなどもでき、様々なスタイリングが可能でです。
巻き方によってスタイルの印象が変わり、様々なスタイルが楽しめます。
選び方のポイントは適正なミリ数
カールアイロンを選ぶ時に、おえておきたいポイントをまとめましたので、ご覧下さい。
適正ミリ数
カールアイロンは一般的に19㎜、26㎜、32㎜の3種類のものが多く出回っています。
髪の長さや、やりたいスタイリングによって選びましょう。
【19㎜のカールアイロン】
ショートヘアの方におすすめです。
特徴
・細かいカールがつくれる
・小回りがきく
19㎜ スタイリング例
19㎜のカールアイロンでスタイリングしたスタイルです。
・カーリーヘア
細かく毛束をとり、ミックスに巻き、前髪は毛先のみ内巻きにしてます。
細かいカールをつくるのに、適しています。
・カールショートヘア
トップはストレートアイロンでボリュームを出し、顔まわりにかかる毛は19㎜のアイロンでカールさせてます。
【26㎜のカールアイロン】
ショート〜ミディアムの方にオススメです。
特徴
・リッジの効いたしっかりカールがつくれる
・短めの髪でも毛先を遊ばせてアレンジができる
・前髪が巻きやすい
26㎜ スタイリング例
26㎜のカールアイロンでスタイリングしたスタイルです。
・ゆるふわボブスタイル
毛先は内巻きに巻いて、アクセントで顔まわりはリバースに巻いています。
スタイルにアクセントがあると素敵です。
・アンニュイショートスタイル
ゆるっと毛先に動きをつけるだけでも、イマドキのアンニュイスタイルに変わります。
【32㎜のカールアイロン】
ミディアム〜ロングの方におすすめです。
特徴
・ふんわりゆるふわカールがつくれる
・毛先をワンカールにしやすい
32㎜ スタイリング例
32㎜のカールアイロンでスタイリングしたスタイルです。
・ゆる巻きウェーブ
巻き方次第で、ゆるくもしっかりめにも巻ける32mのヘアアイロンの良さです。
少しカールを出しランダムに。
・こなれゆるカール
全体をゆる巻き仕上げに。
今はしっかりカールがあるスタイルより、ゆるっとこなれスタイルが流行してます。
32㎜アイロンで、簡単に仕上げる事が可能です。
是非、参考にしてみて下さい。
ヘアアイロンを選ぶ時におさえておきたいポイント
ヘアアイロンを選ぶにあたり、おさえておくとよいポイントをご紹介します。
安全性の高いものを選ぶ
ヘアアイロンは最大200℃の高温になります。火傷や火災などに注意する必要があります。
ヘアアイロンを切り忘れて、出かけてしまうと、大惨事です。
実はヘアアイロンには、自動で電源をオフにしてくれる電源自動オフ機能というものがついている製品があります。
短いもので15分、長いと60分後に自動でヘアアイロンの電源をオフにしてくれます。
開閉ロック機能など、安全機能の搭載の有無はチェックしておくとよいでしょう。
温まる速度で選ぶ
ヘアアイロンには製品により、温まる速度が異なります。
プレートが温まる速度は、速いものだと電源を入れて30秒で温まるものもあります。
忙しい朝に、なかなか温まらないと、スタイリング時間がかかってしまったり、それによってストレスを感じてしまいます。
スタイリング時間を縮めたい方には、抑えておきたいポイントです。
設定温度で選ぶ
温度もメーカーや種類によって差があります。
ヘアアイロンを選ぶ際、最高温度が高いほうが細かい調整も可能なのでオススメです。
しかし、一般的には180度あれば問題なく使えます。
髪の質によって適切な温度は違います。
細くやわらかい髪なら温度は低め、硬く太い髪なら温度は高めにし、使用しましょう。
必要以上に高い温度で使用すると、髪へのダメージが大きくなります。
ヘアカラーをしたばかりの髪にヘアアイロンを通す時は注意
アッシュ系は熱に弱く180度以上で使用すると色素が分解されてしまい、1回使用するだけで色が変わってしまいます。
なので、160度以下でヘアアイロンを使用しましょう。
気を付けましょう。
プレート部分の素材
ヘアアイロンのプレートは髪に直接当たる箇所であるため、重要なポイントです。
素材の特徴をまとめましたので、ご覧下さい。
テフロン
・摩擦が少なく髪への負担を軽減
・耐久性が低い
他のプレートよりコーティングがはがれるのが、はやい場合が多いです。
そのまま使用してしまうと、髪へダメージを与えることがあり、取り替えが必要です。
チタン
・熱が伝わりやすい
・抗菌作用あり、衛生面に優れている
・高価な素材であるため高額
セラミック
・髪に対し滑りがよい
・熱が伝わりやすく耐久性も高い
・髪への摩擦が少ない
摩擦が少ないため、髪に引っ掛かりにくいのが特徴です。
上記の3つの素材はヘアアイロンによく使われています。
その他に最近注目を集めている、オススメの素材があるので、ご紹介します。
シルクプレート
シルクプレートの特徴を、まとめました。ご覧下さい。
髪の水分を保つことができる
高温状態のヘアアイロンのプレートに水をかけると、一瞬で蒸発してしまいます。その為、髪をプレスすると髪内部の水分を奪ってしまいます。
これが、髪のパサつきやダメージの原因になります。
ですが、シルクプレートは一瞬では蒸発しません。
高温状態のプレートに水をかけると、水滴がプレートの上に残ります。
健康な髪の毛であれば、アイロンをしたわりには水分を保持する事ができます。
シルクプレートは、髪の水分蒸発を最小限に抑えることができるので、繰り返し使った時のダメージを大幅に抑えることが、出来ます。
摩擦を軽減することができる
シルクプレートは他のプレートに比べ、とてもツルツルとした質感です。
髪に通した時も滑りが良く、摩擦による負担を大きく下げることができます。
摩擦はキューティクルを痛ませ髪をダメージさせてしまいます。
その状態で何度もヘアアイロンを通すと、ダメージが重なってしまいます。
シルクプレートを使ったアイロンは髪へのダメージを最小限にする事が、可能です。
長く使用することができる
ヘアアイロンを長く使っていると、プレートが劣化してしまいます。
劣化してしまうと、髪が滑りづらくなり、摩擦が加わり髪がダメージしてしまいます。
ですが、シルクプレートは摩擦が少ないので、プレートがなかなか劣化しません。
その為、長く使う事ができます。
当店SOY-KUFUでもシルクプレートのヘアアイロンを使用しています。
長年使っていますが、性能が劣る事なく使えています。
壊れて変えてを繰り返すより、性能の良いヘアアイロンを長く使われた方がよいかと思います。
ヘアアイロンでやってはいけない事
ヘアアイロンでスタイリングする際に、注意する点です。ご覧下さい。
髪が濡れたまま使う
濡れた髪の毛にアイロンをすると、ジュッという音がします。
これは、水蒸気爆発と呼ばれる現象です。
水蒸気爆発とは、髪の外についた水分だけでなく、髪の内部の水分までも一度に蒸発してしまう現象のことです。
そうすると、髪表面のキューティクルが傷つき、ツヤは減り、枝毛・切れ毛も増え、髪内部の成分も流出してしまいます。
手触りもキシキシし、絡まってしまいます。
ダメージを抑えるために、完全に乾いた髪で使いましょう。
高温で何度も同じ所をスルー
スタイリングをしていて、なかなか形が付かず、同じ所を何度も何度もスルーされていませんか?
何度も同じところに熱をあえてしまうと、どんどんそこがダメージしてしまいます。
ヘアアイロン操作になれていない方は、やってしまいがちです。
そうならない為にも、熱が入っていない状態で、手の動かし方の練習をしてみましょう。
そうすると、なれることによって、同じ所を何度もスルーせずに、セットが出来るかと思います。
一発でスタイリングした方が、ヘアダメージを抑えることが出来るので、練習してみて下さい。
また温度は、160度〜180度の間に設定しましょう。
190度や200度は髪に負荷をかけてしまう場合があります。
気を付けましょう。
また、ダメージが気になるの方は、こちらのブログをご覧下さい。
【髪質改善トリートメントを東京の美容師が徹底解説】
スタイルを長持ちさせる方法
「せっかくスタイリングしたのに、巻きがとれてしまう、、」なんてことは、ありませんか?
いくつか方法があるので、まとめました。ご覧下さい。
強めにスタイリングする
髪の巻きが取れやすい人や、湿度の高い日に巻きが取れてしまう方にオススメの方法があるので、ご紹介します。
・アイロンの直径を下げる
いつも使っているアイロンの㎜数を1つ下げましょう。
・毛束を細くとって巻く
毛束を細かく取ることにより、熱がムラなく髪に伝わりしっかりカールがつきます。
・回転数を多く巻く
いつもより回転数を多く巻きます。取れた時にちょうど良くなるでしょう。
・時間を長くおく
熱を当てる時間を少し長くしてみましょう。そうすると、カールがしっかり付きます。
熱を当てすぎると髪がダメージしてしまうので、気を付けましょう。
時間が経過し少しカールがとれても、ちょうど良くなります。
スタイリング剤をつける
スタイリング剤は髪を固定してくれる役割があります。なので、スタイリング剤をつけると、スタイルが崩れづらくなります。
おすすめのスタイリング剤をご紹介します。
N. スタイリングセラム
やわらかくスタイリングしてくれます。また、ツヤが出ます。
【使い方】
髪全体に馴染ませるように、もみこみます。
また、その時に髪の内側に手を入れ、もみこむようにしっかり付けてから、表面につけましょう。
先に表面に付けてしまうと、必要以上に付いてしまい、ペタンとしてしまいます。
また、前髪は髪全体に付け終わった後、手に残ったものをサッと付けると付きすぎず、素敵になります。
ショートスタイルだと、2プッシュ以上
ミディアムスタイルだと、3プッシュ以上
が、おすすめです。足りなければ、1プッシュずつ付け足してあげましょう。
ウエラ ステイスタイルドスプレー
スタイルをナチュラルに、固定してくれます。
スタイリング剤をつけた上から仕上げでスプレーをかけます。
より強固にスタイルを固定したい方や、湿気のある時や巻きが取れやすい人にオススメです。
【使い方】
全体に吹きかけましょう。
髪から少し離して使用すると、表面がテカテカせずナチュラルに仕上がります。
また、お顔にかからないように、気を付けましょう。
これらの商品は当店SOY-KUFUの下記サイトで、取り扱っております。
是非、ご利用下さい。
まとめ
本日はヘアアイロンの選び方のポイントをご紹介しましたが、いかがでしたか?
ここに書いてあることを、もう一度箇条書きにしてみます。
・ヘアアイロンは安全性が高いものを選ぶ
・プレートの素材で選ぶ
・髪の長さにあっているサイズの物を選ぶ
・髪が濡れたまま使用しない
・高温で何度も同じところをスルーしない
・巻きがとれてしまう場合はスタイリング剤を使う
使うヘアアイロンにより、髪のダメージ具合や仕上がりに差が生まれるので、是非参考にして下さい。
ありがとうございました。